GradleのMatching repositories to dependenciesを使ってライブラリのダウンロード先を指定する
Updated at Fri, Dec 14, 2018JitPack
からライブラリをインストールしたかったところ、JCenterからライブラリをインストールしてしまう事件がありました。
詳しくは次のリンクを参照してください。A Confusing Dependency
従来のGradle4系ではおそらく、上記の問題を解決することは出来ない、もしくは非常に困難でした。しかし新しくGradle5.1に Matching repositories to dependencies が導入され、上記の問題を解決できます。(Gradle5.1はまだrcです)
まず最初に従来の書き方を説明して、次に新機能を使った書き方を紹介します。今回は例として、cloudflare
のSDKを依存関係に入れることを目指します。
また、今回の検証にはGradle 5.1-rc-1を使いました。サンプルコードはここにあります
まずは従来の書き方です。
// topのbuild.gradle
allprojects {
repositories {
...
maven {
url "https://storage.googleapis.com/cloudflare-maven/public/"
}
}
}
---
// projectのbuild.gradle
dependencies {
...
implementation "com.cloudflare:cloudflare-mobile-sdk:2.1.0@aar"
}
これだと全てのライブラリに対して、repositoriesで指定したhttps://storage.googleapis.com/cloudflare-maven/public/
へチェックをしにいきます。このUrlはcloudflareのライブラリにしか使われないことが想定されるので、他のライブラリに対してはダウンロード制限をかけたいところです。
次に新機能を使った書き方です。
// topのbuild.gradle
allprojects {
repositories {
...
maven {
url "https://storage.googleapis.com/cloudflare-maven/public/"
content {
// group idがcom.cloudflareのライブラリだけこのURLが有効になる
includeGroup "com.cloudflare"
}
}
}
}
---
// projectのbuild.gradleは一緒
dependencies {
...
implementation "com.cloudflare:cloudflare-mobile-sdk:2.1.0@aar"
}
新しくcontentブロックが追加されました。ここで、このURLがどのライブラリで有効になって欲しいかを記述することが出来ます。今回のURLはcom.cloudflare:cloudflare-mobile-sdk
でのみ有効になって欲しいので、includeGroup "com.cloudflare"
とgroup id指定することで達成できます。これでcloudflareのライブラリに対してダウンロード制限をかけられます!!
また今回の事件の場合、JCenterに悪意のあるライブラリがアップロードされたのが問題なので、JCenterからダウンロードしたいライブラリのgroup idをincludeGroup
で指定してあげれば良いです。
repositories {
...
jcenter().mavenContent {
includeGroup "org.jetbrains.kotlin"
includeGroup "org.jetbrains.kotlinx"
includeGroup "com.google.dagger"
includeGroup "org.jetbrains"
includeGroup "javax.inject"
...
}
}
これで、JCenterからダウンロードするライブラリに制限をかけられます😃
補足
AndroidだとGradle5系を使えるのがAndroid Gradle Plugin3.4からになると思うので、まだ先は長い😂