KMMでアクセス修飾子をつけるとobjcヘッダーファイルが小さくなって嬉しい話

KMMで作ったライブラリはobjcヘッダーを生成し、それを介してSwift(Xcode)側から読み込むことが出来ます。

Kotlin側で、internalとか、private等のアクセス修飾子をつけることで、objcヘッダーを小さくすることが出来ます。

つけない場合

ktorのHttpClientを例にして説明します。

コンストラクタにアクセス修飾子をつけない、次のようなクラスがあるとします。

import io.ktor.client.HttpClient

class Test1(
    private val httpClient: HttpClient
)

これは、次のようなヘッダーファイルを生成します。(一部省略)

...

public class Test1 : KotlinBase {
    public init(httpClient: Ktor_client_coreHttpClient)
}


public protocol Ktor_ioCloseable {


    func close()
}

public class Ktor_client_coreHttpClient : KotlinBase, Kotlinx_coroutines_coreCoroutineScope, Ktor_ioCloseable {
    ...
}

...

HttpClientに関連したクラスをobjcヘッダーに公開しています。 ktorは大きいライブラリなので、objcヘッダーがとても大きくなります。

最終的に、2143行のobjcヘッダーになっていました。

つける場合

次に、アクセス修飾子をつけてみます。

import io.ktor.client.HttpClient

class Test2 internal constructor(
    private val httpClient: HttpClient
)

これは次のようなヘッダーファイルを生成します。

...

public class Test2 : KotlinBase {
}

internalをつけたので、HttpClientに関連したクラスをobjcヘッダーに公開せずに済みます。

最終的に、112行のobjcヘッダーになっていました。つけない場合に比べると差は歴然です。

まとめ

internalとか、privateとかをつけて、Swift側から見れないようにすると、objcヘッダーファイルが小さくなって少し幸せになります。

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あんどろいどでぃべろっぱぁー🍎